アフラック「生きるためのがん保険 Days1」レビュー

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの横山です。

アフラックのがん保険は「契約件数NO1」をうたっていますが、契約件数が多いからと言って、必ずしもいい商品とは限りません。

そこで、この記事ではアフラック「生きるためのがん保険 Days1」のメリット・デメリットなどについて解説します。

FP横山

この記事は、がん経験者のための商品である「生きるためのがん保険 寄り添うDays」については触れていませんのでご了承ください。

「生きるためのがん保険 Days1」の保障内容

アフラック「生きるためのがん保険 Days1」の保障内容は以下のとおりです。

なおDays1とレディースプランは同じ商品です。レディースプランは女性向けの保障を充実させたパックにすぎませんので、レディースプランに興味がある方も以下の説明を参考にしてください。

アフラック「生きるためのがん保険 Days1」公式サイトはこちら
約款はこちら

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主契約・
特約の別
保障内容給付金の名称保険期間
主契約がん保険
(低・無解約払戻金2018)
診断給付金
入院給付金
通院給付金
終身
特約特定診断給付金特約特定診断給付金終身
手術・放射線治療特約手術治療給付金
放射線治療給付金
終身
抗がん剤・ホルモン剤治療特約抗がん剤治療給付金
ホルモン剤治療給付金
10年
がん先進医療特約がん先進医療給付金
がん先進医療一時金
10年
診断給付金複数回支払特約複数回診断給付金10年
特定保険料払込免除特約保険料払込免除終身
女性がん特約女性特定ケア給付金
乳房再建給付金
10年
外見ケア特約外見ケア給付金10年
緩和療養特約緩和療養給付金終身

「生きるためのがん保険 Days1」のメリット・デメリット

Days1は保障の種類がたくさんあるので、一見すると良い商品に見えますよね。

しかし、種類がたくさんあっても実際に受け取れる給付金の金額が多くなるとは限りません。

診断給付金の仕組みがやや複雑

Days1は、診断給付金に特徴があります。

診断給付金は、主契約としての「診断給付金」と、特約としての「特定診断給付金」「複数回診断給付金」の3種類があります。

それぞれの診断給付金の違いは以下のとおりで、かなりわかりにくいです。

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種類支払事由支払回数対象
診断給付金(主契約)がんと診断確定されること1回のみ悪性新生物
上皮内新生物
特定診断給付金 初めてがんと診断確定された月の初日から2年以内に、以下の合計日数が30日に達すること
・治療のための入院日数
・治療のための所定の通院の日数
または、初めてがんと診断確定された月の初日から2年以上経過後に、以下の両方に該当すること
・がんと診断確定されていること
・治療のための入院または所定の通院をすること
1回のみ悪性新生物
複数回診断給付金初めてがんと診断確定された月の初日から2年以上経過後に、以下の両方に該当すること
(初回)
・がんと診断確定されていること
・治療のための入院または所定の通院をすること
(2回目以降)
前回の複数回診断給付金の支払いを受けた月の初日から2年以上経過後に、初回の条件の両方に該当すること
複数回悪性新生物
上皮内新生物

「診断給付金(主契約)」と「複数回診断給付金」だけならわりと普通の内容なのですが、「特定診断給付金」が話を複雑にしています。

まず、診断給付金は上皮内新生物の場合、悪性新生物の給付金額の10%に抑えられています。

上皮内新生物のときの給付金額が少ないということで不満を抱く人もいるかもしれませんが、上皮内新生物の治療で高額な負担が生じることはあまりないと考えられるため、これで十分だと思います。

特定診断給付金は悪性新生物のみが対象である点に注意してください。簡単に説明すると、

  • 初めてがんと診断確定されて2年以内……入院または通院の日数が30日を超えたとき
  • 2年経過後……入院または通院が1日以上ある

このどちらかの要件を満たした時点で1回限り、受け取ることができるというわけです。

とにかくわかりにくい保障なので、これを付加するなら複数回診断給付金のほうが良いです。

複数回診断給付金については入院が条件になっていないのがメリットです。ただし、特定診断給付金も同様ですが、経口投与による抗がん剤治療のための通院は対象外です。

逆に、「診断給付金不担保特則」を付加しておくと、がんと診断確定されても診断給付金を受け取らないことができます。診断給付金が不要と考えるのであればこの特則を付加することで、保険料は大幅に安くなるはずです。

通院給付金は、経口投与による治療は対象外

通院給付金は、通院によってがんの治療をする場合にもらえる給付金です。

悪性新生物でも上皮内新生物でも対象となっていますが、特定診断給付金や複数回診断給付金と同様に抗がん剤やホルモン剤の「経口投与」による治療は対象外なので注意してください。

保険期間が10年となっている保障が多い

Days1はすべての保障が終身保障ではなく、10年更新となっているものがたくさんあります。

先進医療特約については10年更新となっている商品のほうが多いので問題ありません。女性がん特約や外見ケア特約を必要とするのは若い間が中心でしょうから、更新型でも良いかも知れません。不要になったと判断した時点で更新しないこともできますし、更新前でも解約できます。

しかし、抗がん剤・ホルモン剤治療特約や診断給付金複数回支払特約は保障の中でも大事なポイントになるので、10年ごとに更新で保険料が上がるのはどうかと考えます。

女性がん特約について

女性特定ケア給付金がもらえるのは、悪性新生物と診断されて以下の治療を受けたときです(いずれも20万円)。

  • 乳房観血切除術
  • 子宮全摘出術
  • 卵巣全摘出術

乳房再建給付金は、女性特定ケア給付金が支払われる乳房観血切除術を受けた乳房について再建術を受けたとき、1乳房につき50万円の支払いを受けられるものです。

女性特定ケア給付金については、各治療を受けたことで治療費が余計にかかるわけではないので、必要とは言えないでしょう。

ただ、乳房再建給付金については健康保険が使えない再建術を利用する可能性も想定するのであれば、決して不要な特約とは言えません。

Days1は診断給付金の金額を自由に調整できないので、この特約でカバーするというのも1つの方法です。

ホームページで女性がん特約についての保険料が試算できないのではっきりしませんが、代理店で試算してもらって保険料が妥当だと考えるのであれば、付加しても良いと思います。

外見ケア給付金は個人の判断で

外見ケア給付金が支払われるのは、以下のときです(いずれも20万円)。

1.悪性新生物の治療を目的とするつぎのいずれかの手術を受けたとき

・顔または頭部に生じた悪性新生物の摘出術または切除術
・手指または足指の第一関節以上の切断術(四肢切断術を含む)

2.悪性新生物の治療を原因として、頭髪に脱毛の症状が生じたと医師に診断されたとき

30歳の女性で試算したときの保険料はわずか月額33円でした。保険料に見合うと考えるのであれば、付加しても良いと思います。

緩和療養特約は付加しなくても良い

緩和療養給付金は、がんが原因で生じたさまざまな痛みを和らげる治療を受けた場合に支払われるものです。

痛みの緩和が目的の処置なので、治療によって症状が改善すると判断されているときは受け取れないのではないかと思います。

ただ、30歳女性の保険料は月額82円で、条件に該当したときにもらえる給付金は5万円(最大24回)です。無理に付加する必要はありませんが、保険料に見合うと考えるのであれば付加しても良いです。

特定保険料払込免除特約は条件に注意

特定保険料払込免除特約を付加しておくと、一定の条件に該当したときは以降の保険料が免除されます。

一般的ながん保険ならがんと診断確定されただけで免除になることが多いですが、Days1は条件が厳しいので注意してください。

おわりに

私はがん保険なら診断一時金と先進医療特約のみで加入するか、自由診療も含めて実際にかかった費用を負担してくれるものが良いと考えています。

Days1はこの条件に当てはまる商品ではないのでおすすめはしませんが、もしどうしてもこのがん保険に加入したいのであれば、以上で解説した点に注意してください。