「糖尿病は自分には関係ない」と思っている方に知ってほしいこと

糖尿病の予備軍にあたる人の数は約1000万人といわれています。私もその1人です。

糖尿病は早期に発見することができれば合併症の発症を防ぐことができますが、自覚症状がないため気付くのが遅れる傾向があります。「予備軍」と言うとまだ大丈夫というイメージがあるかもしれませんが、決してそうではないのです。

そこで、この記事では糖尿病予備群である私が「自分は糖尿病ではない」と思っている方にぜひ、行っていただきたいことを解説します。

注意
この記事の内容は私の実体験や調査に基づく個人的見解にすぎません。正確なことを知りたい場合は必ず医師に相談してください。

糖尿病の予備軍は10人に1人

厚生労働省が2016年に行った「国民健康・栄養調査」では、糖尿病に関連する項目で以下のような結果が出ています。

  • 「糖尿病が強く疑われる者」12.1%(男性16.3%、女性9.3%)
  • 「糖尿病の可能性を否定できない者」12.1%(男性12.2%、女性12.1%)

引用元:平成28年国民健康・栄養調査結果の概要|厚生労働省

「糖尿病が強く疑われる者」はHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー。過去1~2ヵ月程度の血糖値を反映する数値)が6.5%以上、「糖尿病の可能性を否定できない者」は6.0~6.5%の人です。いずれも人数にすると約1000万人です。

糖尿病なのかどうかの診断は以下のような基準で行われます。HbA1cだけでなく空腹時の血糖値も基準になります。

引用元: HbA1c(ヘモグロビンA1c)は正常値でも空腹時血糖値が高い場合|東京睡眠代謝クリニック 新宿

HbA1cが6.0%未満であったとしても、食後の血糖値が大きく上昇している人は少なくないようです。私もその1人で、このような場合は決して油断できません。

私は糖質の多い食事(糖尿病について知識のない人が見ればごく普通の食事です)をすると血糖値が200~250 mg/dL程度まで上がってしまいます(健康なら140mg/dLを超えません)。これを「食後高血糖」といいます(NHKは「血糖値スパイク」と呼んでおり、この言葉も浸透しています)。

血糖値が大きく上昇すると血管を傷つけ、動脈硬化の原因になります。動脈硬化は心疾患や脳血管疾患の原因となり、これらの病気を発症すると後遺症が残る可能性があるので予防のための努力をすべきなのです。

私のような人は、以下のようなごく普通の食事でも血糖値が大きく上昇してしまうのです。白米の影響が大きいです。

糖尿病の症状は、血糖値を下げるはたらきをするインスリンが分泌されないケースと、分泌されていても効きが悪い・分泌が遅れるケースがありますが、私の場合は分泌が遅れるケースに該当するようです。

そのため、時間が経てば正常値まで下がるのですが、インスリンが分泌されるまでの間は血糖値が大きく上がってしまうのです。

糖尿病予備軍の可能性があるのはどんな人?

以下のような食習慣のある方(大半は男性でしょうが…)、糖尿病予備軍の可能性があります。

  • 外食をするときは大盛りで注文することが多い
  • 炭水化物が大好きで「ラーメン+餃子」(あるいはラーメン+ライスなど)といった組み合わせの注文を好む
  • 野菜をあまり食べていない

2型糖尿病の発症リスクを高める因子には遺伝的因子と環境因子の2つがあり、環境因子とは肥満・食べすぎ・運動不足などのことです。内臓脂肪は膵臓の働きを妨げ、インスリンの働きを阻害するようです。そのため、環境因子のある人は2型糖尿病を発症するリスクが高くなるということです。

ただ、体質によっては肥満・食べすぎ・運動不足でも糖尿病に全くならないようです。そのため何となく気にするのではなく、HbA1cが正常値の範囲内であっても高めであれば、ときどき次に説明する検査をしてみるのがおすすめです。糖尿病にならない体質なのに気にしていては損ですからね。

自身が糖尿病の境界型かどうかを知る方法

定期的に健康診断を受けている方であれば、血液検査で空腹時血糖値やHbA1cを測っているのではないでしょうか。

ただ、血液検査をするときは2時間以上前から食事をしないように言われます。そのため、よほど症状が進行しているのでもない限り、血液の採取をする時点では血糖値が下がっている可能性が高いです。

自身が境界型かどうかを知るためには、定期的に行われる健康診断を受けているだけではダメです。以下のような方法で調べてください。

内科で測定してもらう

内科の医師に事情を話し、食事をしてから1時間後くらいの血糖値を測定してもらってください。

糖尿病に理解の深い医師なら、患者が自分からこのような申し出をしても断らないでしょう。なぜなら、こうしないと境界型かどうかを知ることができないことを理解しているはずだからです。

そのため、例えば風邪をひいて受診したついでに測定してもらってもいいでしょうし、あらかじめ問い合わせて対応してもらえるかどうか尋ねてみてもいいでしょう。

薬局で測定してもらう

血糖値は診療所だけでなく、薬局でも測定してくれるところがあります。

検体測定室連携協議会が運営する「ゆびさきセルフ測定室ナビ」というサイトを利用すれば、近所にある血糖値の測定が可能な薬局を探すことができます。興味のある方はぜひこちらのサイトで検索してみてください。内科で測定してもらうのと同様、食後1時間後くらいのタイミングで測定してください。

ただ、私も利用したことがありますが、少し面倒だったというのが正直な感想です。内科で測定してもらったほうが簡単ではあります(約2年前の感想です)。

おわりに

「糖尿病予備軍の可能性があるのはどんな人?」で説明した内容に心当たりのある方は、ぜひ早めに検査を受けてください。

私が通っていた内科の医師は、「目が潰れて(見えなくなって)から来る人が多い」と言っていました。糖尿病はよほど進行しない限り自覚症状がないので、気付くのが遅れるのです。

糖尿病は早期発見し、血糖値を適切にコントロールできれば合併症を発症せずに生涯を終えることができます。決して他人事ではないので、もしかしたらと思うならぜひ検査を受けてください。