保険と家計を見直そう

ズバリ、新社会人で保険が必要なのはこんな人

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新社会人のあなたは、保険の勧誘をする側にとっては格好のターゲットです。また、新入社員という立場なので、飲み会などの席で上司や先輩から間違った保険の知識を吹き込まれる危険性もあります。この記事では、新社会人の方が保険をどのように考えるべきかについて説明します。

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ズバリ、新社会人で保険が必要な人とは?

まず、ここで言う「保険」とは、世間で言うところの「生命保険」のことです。

そして「生命保険」とは、「死亡保険」や「医療保険」「がん保険」などの医療系の保険、そして「個人年金保険」の3つを指していると思ってもらっていいです。

新社会人の大半は、これらの保険にあわてて加入する必要はありません。

しかし、すでに結婚しているけど保険の相談に行ったことがない、あるいは具体的な結婚の予定があるという方は必要です。ぜひ一度、代理店で相談しましょう。

ちなみに「死亡保険」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、保険がかかっている人が死亡した時、受取人に指定されている人のところに保険金が下りる保険です。

よくドラマや小説などで起こる保険金殺人(!)の話で出てくる保険は、この死亡保険なのです。1,000万円単位の大金が下りる保険です。

結婚している人は万が一の時、遺された家族のためにこの保険が必要な人が多いので、早めに相談に行きましょうとおすすめしているのです。

でも、そうでない人は慌てる必要はありません。落ち着いてからゆっくり考えればそれで十分です。

保険料の目安にダマされるな!

私も例外ではありませんが、普通の人は「みんなはどう?」というデータに弱いです。

ホントかウソかも分からないデータを出し、「みんな入っているから」などと説得されると、保険に入っとかないとマズいかな・・・と考えてしまうのは無理もありません。

保険についての雑誌やネットの記事を見ていると、「保険料の目安は手取り収入の1%」などと書かれていることがあります。

しかし、こんな数字はデタラメです。世間をミスリードする不適切な目安でしかありません。

理由はいくつかありますが、その1つを説明すると、保険には「掛け捨ての保険」と「貯蓄型の保険」の2つがあるからです。

ここで扱うとかなりの長文になってしまうので後日、別に記事を書きますが、貯蓄型の保険は支払った保険料の大半、あるいはそれ以上の金額が戻るのが前提で、掛け捨ての保険は基本的に戻りません。

タイプが違うと保険金額は同じでも、支払う保険料の金額は大きく異なります。また、満期になるとお金が戻るのと戻らないのでは話が全く違うことは、保険に詳しくなくても分かりますよね。だから、この点を全く考慮せずに語られる目安というのはデタラメだとはっきり言えるのです。

なお、貯蓄目的で月に1万円の保険に入るのは普通ですが、掛け捨ての保障を得るために同額の保険料を支払っているなら、それは「入りすぎ」の可能性がかなり高いです。

もし仮に、あなたがそれに当てはまるというなら、保険の見直し相談を受けた方が良いです。

ダメな保険屋さんの見分け方

保険屋さんもピンからキリまでいます。

お客さんのことを真剣に考えている立派な保険屋さんもたくさんいる一方で、ダメな保険屋さんもいるのが現実です。そこで、ダメな保険屋さんが保険営業の時に使うセールストークを解説します。

  • 「社会人は保険に入って一人前」
  • 一人前の社会人とは、きちんと仕事ができる人のことを言います。保険加入の有無なんて全く関係ありません。

  • 「みんな入っているから」
  • アバウトな話をする人がよく使う言葉が「みんな~」です。

    もしこのような説明を受けたら『生命保険文化センターのデータによれば、20代の保険加入率は男性が52.4%、女性が56.8%となっています。「みんな」とはどういう意味ですか?』と質問しましょう。
    参考 生命保険文化センター

    そうすれば、うっとおしい保険のセールスレディもほぼ100%、二度と勧誘して来ないでしょう(笑)

  • 「税金が安くなるから」
  • 保険に加入することで税金が少し、安くなることは事実です(いわゆる「生命保険料控除」が使えるため)。そのため、正しく活用できれば問題ありませんが、税金を安くしたいがために安易な勧誘に乗って不要な保険に入ってしまうと、それ以上に大きな損をしてしまいかねません。

    保険に加入することで税金が安くなる効果なんてほんのわずかです。そのため、それを目的とし、あわてて保険に加入するというのはおすすめしません。

  • 「両親へのプレゼントに」
  • これは私が若い時、実際に受けたセールストークです。はっきり言いますけど「アホか」というほどレベルが低い勧誘です。

    要するに私が死亡した時、両親に大金が下りる死亡保険に入っておけば、万が一の時にプレゼントになるでしょ、という意味です。これが馬鹿げた話であることは、この記事を読んで下さっている方であれば分かるでしょう。

  • アメを渡してくる
  • 何気なく接してきてアメを渡してきたり、バレンタインデーに安っすいチョコレートをくれたりして、モノで釣ろうとする保険屋さんは99%くらいの確率でダメな保険屋さんですのでご注意ください。

  • 「保険料はいくらなら払えるの?」
  • この質問は、ダメな保険屋さんの最高峰です。保険は必要なだけ加入するのが当たり前なのですが、こういう質問をする人は、あなたから絞れるだけ保険料を絞り取ろうとしているので、さっさと切りましょう。

    もちろん、具体的に話が進んでいて予算オーバーという場合にこの質問をしている時は問題ありません。保険が家計を圧迫してしまうようでは困りますからね。

しつこい保険営業の断り方

本題に入る前にこの記事、面白いのでまず読みましょう(笑)
参考 会社のお昼休みに話しかけてくる保険の営業ウザ過ぎ問題|今日は社畜祭りだぞ!

まだこんな実態ってあるんだなと思いました。

それで、セールスレディから営業をかけられた時のための、具体的な断り方をいくつか出してみます。

  • 「友達が保険ショップで働いているんです」
  • 「親戚に保険屋さんがいますので」という断り方は昔から使われていて、いかにもウソくさいので、今風に言うならこの方がスマートです。

    しつこい保険の営業マンやセールスレディというのは1つの保険会社の商品しか扱っていないことが多いと思います。

    保険ショップというのは複数の保険会社の商品を扱っているので(後述します)、勝負したらまず勝てません。こう言われると、保険を売る立場から見れば、この人に勧誘してもムダだな、と考えると思います。

  • 「私、実は糖尿病なんです」とこっそり耳打ちする
  • 保険というのは基本的に、健康でないとすんなり加入できません。そのため、このように言えば保険屋さんは一瞬で「コイツはあまり美味しい客じゃないな・・・」と思います。

    ただ、持病があっても入れる保険をすすめようと考える、しつこい保険屋さんもいるでしょうから、完全に追い払うことはできません。さらにリアリティを出すなら、頭に「1型」をつけて「1型糖尿病なんです」と言ってください。

  • ファイナンシャルプランナー試験のテキストをさり気なく出す
  • ファイナンシャルプランナーというのは、保険や投資、不動産など、お金にまつわるアドバイスができる資格なのですが、自分のための勉強している人も多くいます。

    このテキストなんかおすすめです。CFP(上級ファイナンシャルプランナー)試験「リスクと保険」の過去問題集です。Amazonで中古品が158円から出品されていますww
    参考 CFP資格審査試験問題集 リスクと保険 平成20年度第2回・問題・解答・解説 テキスト – 2009(Amazon)

    「この問題のここが理解できないのですが、解説してもらえませんか?」と言えば、きっと引き下がることでしょう。逆に、もし万が一答えられたら、その人の話は聞いてもいいでしょう。

大事なことは、しつこい保険屋さんに「完全に諦めさせる」ということです。一度話を聞いてやんわり断ろうとしても、別の提案をしてきたり、結論を迫ってきたりして面倒です。加入する気がないなら、間違っても具体的な話を聞かないことが大事です。

知っておいてほしいこと

まず間違えないでほしいのは「新社会人にとって保険は不要である」とは言っていないことです。私が以上で解説してきたのは「あわてて加入する必要はない」「しつこいセールスレディから加入はしない方が良い」ということの2点です。

そして、時間が出来たら保険のことも少しは考えてほしいのですが、その際に知っておいた方がいいことをいくつか解説します。

  • 「乗合代理店」の存在
  • 街中で保険ショップを見かけることが多くなりましたが、これらはすべて「乗合代理店」という保険代理店です。

    「乗合代理店」とは複数の保険会社の商品を扱う保険代理店です。そのため、一社専属の代理店と比べて、より良い保険の提案を受けることができます。例えば保険見直し本舗では、40社の保険会社の中から選びます。

    乗合代理店には保険ショップのような有店舗型もありますが、独立したファイナンシャルプランナーのように、無店舗で活動している人もいます。無店舗の人は相談の申込みを受けたら、お客さんの指定する場所(自宅や近所の喫茶店、職場など)で相談に乗るという形を取っています。

    乗合代理店の良いところは、単に複数の保険会社の商品を扱っているだけでなく、生涯におけるお金の流れを計画(「ライフプラン」を立てます)した上で必要な保険を提案するというコンサル型の営業をするという点です。
    参考 日本FP(ファイナンシャルプランナー)協会「ライフプラン診断」

    コンサル型の営業は、うざったい保険セールスしか知らない人からすれば、想像を大きく超える満足度のある体験になるでしょう。

    相談員はお客さんから必要な情報をヒアリングし、パソコンのソフトに入力した上で、あなたの条件に合う商品を提案するのです。したがって、何となく自分の売りたい商品をすすめるのではありません。

    そのため、「保険屋は保険を売りつける」という先入観をお持ちの方は、ぜひダマされたと思って一度、乗合代理店で相談してみましょう。

  • ネットで保険に加入するのはおすすめしない
  • 保険はちょっと勉強したくらいでは分かりません。

    私はCFPという上級ファイナンシャルプランナーの資格試験にも合格しました。でもその後、実際に保険の販売をやってみて、いかに自分が保険のことを分かっていなかったかということを痛感しました。

    保険のことは、現場で保険を販売している人が一番良く知っています。普通の人がちょっと勉強したくらいでは、良い保険を選ぶのは難しいです。

    一番良いのは、優秀な保険屋さんを見つけ、その人をアドバイザーにしてしまうことです。契約する時だけでなく、その後もお付き合いできそうな人を見つけるのがおすすめです。

    なお、自動車保険や火災保険くらいなら、自分で学習してネットから加入しても大丈夫です。

  • 「共済は安い」というのは思い込み
  • 「共済は安い」というのは「ドン・キホーテは安い」というのと同じようなものです。「ドン・キホーテ」は本当に安い商品が多いかもしれませんが、共済は良く検討すると、安くない商品も多いです。

    具体的な商品名を出して指摘するとこちらも訴えられるリスクがありますので避けますが、プロが見るとびっくりするような、掛金(保険料)が高い商品もあります。

    保険料が「安い」「高い」という判断はかなり難しく、一般の人には無理です。共済=安いというイメージ戦略が完全に成功しており、ちょっと保険について知っているつもりになっている人ほどドヤ顔でそう言う傾向があるのですが、正しい知識ではありませんので注意してください。

  • 保険は病気にかかってからだと加入しづらくなる
  • 保険加入はあわてなくて良いと説明してきましたが、それは、新社会人になってすぐに加入しなければいけないというわけではない、ということです。

    持病があると、病気の種類や症状によって違いますが、保険に加入できなくなったり、保険料が普通の人よりも高くなったりします。そのため、加入したい保険があるなら大きな病気にかかる前が望ましいというのはあります。

    ちなみに女性にとっては妊娠も病気のような扱いになります。出産が終われば問題ありませんが、妊娠前は医療保険を検討するタイミングでもありますので、その点は注意しておいてください。

  • 団体信用生命保険
  • ある程度の規模の会社なら、団体信用生命保険というものが用意されていることが多いです。これは福利厚生のようなもので、普通に同じ保険に加入するよりも有利なものがあります。

    会社の先輩や上司が保険をすすめる場合、この保険について話をしているのであれば、それはきちんと聞いた方がいいです。

    ただこの団体信用生命保険は、会社を辞めてしまうと契約が終了という扱いになることが多いようです。そのため、その点をしっかりと確認しておきましょう。

    また、団体信用生命保険と乗合代理店で提案された商品を比較するのも1つの手です。団体信用生命保険の資料を持って乗合代理店に相談に行くというのも良いです。

  • 「高額療養費制度」というものがある
  • ダメな保険屋さんというのは、医療保険の加入に難色を示すと「入院したらどうするのですか?」という脅しをかけてきます。

    実は、盲腸などごくありがちな病気による短期間の入院なら、大金は必要ありません。普通に貯金をしていれば、医療保険に入っていなくても何の問題もありません。

    そのために活躍するのが「高額療養費制度」というものなのですが、これは解説するのが大変なので、今回は省略します。会社員であれば健康保険に加入していますので、この制度が使えます。名前くらいは覚えておいてください。
    参考 高額療養費パーフェクトマスター

新社会人におすすめの保険とは

私が新社会人のあなたに対し、個人的におすすめする保険が1つだけあります。

それは、がん保険です。

若いうちにがんにかかった場合、何がなんでも治そうとするものです。その時、ある程度まとまったお金があると選択肢が増え、治療に成功する可能性が高まります。

特に20代ならそれほど確率は高くないものの、人知れず苦しんでいる人はいるのです。

そんな人達の体験談を読んで、彼らから共通して出て来る言葉は「何で私が・・・」なのです。

そんな時に、がん保険からまとまったお金がもらえると助かるものなのです。

最近は、自由診療まで保障してくれるがん保険があります。特にSBI損保のがん保険は、20代だと保険料が1,000円もしませんので、とりあえず入っておくというのも1つの方法です。

詳しくはこちらの記事に書いてありますので、興味のある方はどうぞ。

参考 元保険屋がSBI損保のがん保険に入ったので、理由を説明しておく

まとめ

新社会人のあなたには、保険のことよりも優先すべきことがたくさんあります。保険のことを考えるのは、職場や仕事に慣れ、一段落してからで十分間に合います。

しかし、落ち着いたらしっかりと時間を取って、世間に惑わされず、人生のリスクと向き合って保険のことを考えておくことは必要です。しっかり相談したいなら、ぜひ、複数の保険会社の商品を扱っている「乗合代理店」で相談してください。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

参考 保険の相談はどこでするのがいい? まさかセールスレディから加入してませんよね?

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