定期保険のおすすめはどれ?

定期保険は、保険の対象となっている人が死亡(または高度障害状態)すると保険金が受け取れる保険で、遺族の生活保障を目的として加入するものです。定期保険は商品がシンプルなので選ぶのは簡単ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。この記事ではその点について解説します。

FP横山

定期保険は健康状態で保険料が変わる商品があるという点をおさえてください。

保険料が健康状態で変わる商品がたくさんある

定期保険は遺族の生活保障を目的として加入する保険ですが、現在は収入保障保険を利用することが多いので、定期保険を使う局面は限られています。

保険期間も収入保障保険のように長期間、加入することがあまりなく、主契約(契約のメインとなる保障)にさまざまな特約をつけることも少ないので、保険料の安いものを選べばほぼ問題ないと考えて良いでしょう。

最近は、健康状態が良い人の保険料を安くしている商品が増えています。健康状態とは通常、以下の3点を基準となります。

  • BMI
  • 過去1年間の喫煙の有無
  • 血圧

健康状態に自信があるなら健康体割引を用意している保険会社を選ぶのが良いでしょうし、そうでなければ健康体割引がない保険会社を選ぶほうが一般的には有利になりやすいです。

たとえば、定番の商品であるメットライフ生命の「スーパー割引定期保険」をネットで試算してみると以下のようになります(保険期間10年、保険金額2,000万円)。

ファーストクラスセカンドクラスサードクラススタンダードクラス
30歳男性2,2803,2803,6004,580
30歳女性2,1202,9003,1403,840

これを健康体割引のない会社と比べると次のようになります。メットライフはファーストクラスの保険料で、他の保険会社はいずれも健康体割引を導入していません。

メットライフ
(ファーストクラス)
ライフネットSBI生命メディケア
30歳男性2,2801,8861,7402,178
30歳女性2,1201,4421,3201,502

試算前は、健康体割引を導入していない他の保険会社のほうが保険料が高くなると予想しましたが、実際はまったく違う結果になりました。

しかし、30歳から30年間加入するものとして最も有利な契約で試算すると、メットライフの保険料が一番安くなりました(メットライフとメディフィットは60歳満了、ライフネットは30年契約、SBI生命は10年更新のみのため40歳、50歳の保険料を試算)。

メットライフ
(ファーストクラス)
ライフネットSBI生命メディケア
30代2,8603,8121,7404,414
40代2,8603,8123,4604,414
50代2,8603,8127,7204,414
(平均)2,8603,8124,3064,414

SBI生命のように年満了タイプで契約すると更新のときに保険料が上がります。契約期間によってこのように保険料が変わりますので、契約を予定している期間の保険料総額を計算して判断してください。

各社の定期保険について

定期保険を比較するポイント

商品を比較するときは、以下の点に注目しましょう(保険料以外)。

  • 契約期間(年満了・歳満了)
  • 契約金額の下限・上限
  • 申込み方法(ネット・郵送・対面)
  • 特約(リビングニーズ特約、保険料払込免除特約など)の有無
  • 付帯サービス(健康相談など)の有無

定期保険で保険料以外の点を気にする必要があるのは、せいぜい契約金額の下限・上限の違いくらいです。契約金額の下限は低いところで200万円、高いところで500万円くらいからなので、契約を希望する金額が少ない場合は契約できない保険会社があるということです。

保険料払込免除特約はかなり限定的なケースなので、無理につける必要はないでしょう。リビングニーズ特約がついていない保険会社がありますが、気になるなら保険料が安くても避けましょう。付帯サービスはがん保険や医療保険なら役立つこともあるでしょうが、定期保険につける必要性はあまりないといえます。

MEMO
リビングニーズ特約とは、保険の対象となる人が余命半年と診断されたときに、3,000万円を上限として生前に保険金を受け取ることができる特約です。生前に受け取ることで、そのお金を治療費に使ったりすることができます。

各社の定期保険の特徴

ライフネット生命「かぞくへの保険」
保険金額は300万円から1億円の範囲で選べます。保険期間は10年、20年、30年の年満了タイプと、65歳、80歳、90歳の歳満了タイプから選べます。年満了タイプを選ぶと更新時に保険料が上がります。なお、ライフネット生命の保険はリビングニーズ特約がありませんので注意してください。

SBI生命「クリック定期!」
ネット申し込み専用の商品です。保険期間は10年しか選べませんが、更新はできます。ただし、更新すると保険料は上がりますので注意してください。

メットライフ生命「スーパー割引定期保険」
保険金額は500万円から5,000万円まで、100万円刻みで選べます。健康状態によるクラスは更新時も契約時のもので更新できます。所定の身体障害状態になると以降の保険料が免除されますが、適用されることはまれで保険料にはあまり影響がないだろうと思われます。

メディケア生命「メディフィット定期」
保険金額は300万円から3,000万円の範囲で選べます。契約期間は10年の年満了タイプと、60歳、65歳、80歳の歳満了タイプから選べます。

チューリッヒ保険会社「定期保険プレミアム」
健康体割引を導入しています。年満了タイプは10年のみで、歳満了タイプは55歳、60歳、65歳、70歳の4つを用意しています。更新のときにおける健康告知は不要で、契約したときのタイプのまま継続できます。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「定期保険」(無配当定期保険)
健康体割引が導入されています。なお、契約時に非喫煙者の健康体でない場合で、契約から所定の期間内に喫煙状況または健康状態が改善されて所定の基準をクリアした場合、適用される料率を変更することができ、保険料の差額を戻してもらうことができます。ここは大きな特徴です。

オリックス生命「ファインセーブ」
保険金額を200万円から5,000万円の範囲で選ぶことができます。年満了タイプが充実しており、10年、15年、20年、25年、30年、35年から選べます。歳満了タイプも60歳から5歳刻みで90歳まで選べますので、他社よりも選択肢が多いです。

オリックス生命「ブリッジ」(ネット専用)
「ファインセーブ」と同じくオリックス生命の定期保険です。ファインセーブは郵送や対面で申し込む商品で、ブリッジはネット申し込み専用です。申込み経路のほか、保険金額の下限と上限、契約可能年齢、更新できる年齢などに違いがあります。詳しくはこちらのページをご覧ください。

三井住友海上あいおい生命「定期保険」
三井住友海上あいおい生命の定期保険も健康体割引があります。また、保険料払込免除特約が充実しており、三大疾病や特定障害状態、要介護状態などで所定の状態になると以降の保険料の払込が免除になります。ただし、急性心筋梗塞や脳卒中の要件は厳しいですので要件を満たすのは難しいでしょう。

アフラック「Lightフィットプラン」
保険金額は200万円から契約でき、タバコを吸わない場合はノンスモーカー割引を受けることができます。ただし、ノンスモーカー割引は自動更新ではないので、契約更新のときに再度検査を受けて基準をクリアしていることが求められますので注意してください。

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以上、一部の保険会社について簡単に特徴をみてきましたが、今後、さらに他の保険会社も含めてさらに詳しく検討する予定です。定期保険は高度障害状態を除けば保険金を支払う基準がはっきりしているので、保険料が一番、安くなるところを選べばおおむね問題ないでしょう。